成分も素材も普通の医薬品となんら変わることはありません。安いから品質が落ちる、悪い原料を利用しているといったことはありません。
ジェネリック医薬品とは
何かの病気に効く新しい薬を開発することがどれほどの金額と歳月を必要とするかは想像に難くないかと思います。新薬を開発・販売するというのは余程の大企業でなければまず不可能といえますが、こうして開発された新薬は特許に守られ、長期間にわたって保護されます。しかし特許権は永遠ではなく、一定年月を過ぎることで一般に開放されます。ジェネリック医薬品とはこの特許権の切れた薬品を他のメーカーが販売することを言います。
なぜジェネリック医薬品は安価なのか
ジェネリック医薬品が時には半分以下の金額で販売されるようになるのにはいくつかの理由があります。以下にその理由を並べて見ましょう。
ジェネリック医薬品が安価な理由:その1
最大の理由がジェネリック医薬品には開発費用がかかっていないということがあげられます。医薬品に限りませんが新しい商品を開発した場合はどうしても商品価格にそれまでの開発費用を上乗せしなくてはなりません。ジェネリック医薬品は一般に開放されたレシピを元にした商品をつくるので開発費用が大幅に少なくてすみ、その分だけ安価に提供できるのです。
ジェネリック医薬品が安価な理由:その2
特許権がある新薬を販売したいとなれば、特許の所持者に特許使用料を払わなくてはなりません。この特許使用料は決して安いものではありませんが、一般解放後であればこれを支払う必要がなくなります。こちらもジェネリック医薬品の値段を下げることに役立ちます。
ジェネリック医薬品が安価な理由:その3
いままで知られていない新薬を一般に売るためにはそれなりの宣伝費用がかかります。ジェネリック医薬品であればその効能はすでにある程度一般に知れ渡っているためにそういった宣伝費用を少なくすることが出来ます。
ジェネリック医薬品が安価な理由:その4
悪い言い方かもしれませんが、新薬には何らかの副作用や問題がある可能性があります。しかしながらジェネリック医薬品であれば特許がなくなるまでに大勢の人が新薬を飲み、効果や副作用、安全性などを実証していることになります。その分リスクが少なくなるのでそういった保険なども安く済むことになります。
ジェネリック医薬品と先発医薬品
新薬はジェネリック医薬品に対して先発医薬品と呼ばれることがあります。先発医薬品を販売するメーカーはなにか大損しているような感じに聞こえるかもしれませんが、新薬の開発に成功して特許を得られれば特許が存続している間に充分開発費を取り戻す時間的猶予が与えられますし、その後ジェネリック医薬品が出たとしても先行ブランドの信頼と知名度により販売競争も優位に立てます。決して先行医薬品メーカーが損ばかりするといったことはありません。
ジェネリック医薬品の問題点
逆に、ジェネリック医薬品に問題が無いわけではありません。成分に大きな違いが無いにしてもちょっとした処方の違い、形状(粉薬・カプセル・錠剤)といったわずかな違いでも効果に影響がでる可能性もありますし、成分は発表されていてもそれと同じ成分を作るには環境や技術がたりないといった薬品メーカーが出せばやはり品質のよくないものが出てくる可能性もあるからです。
ジェネリック医薬品が注目されるわけ
ジェネリック医薬品の注目される理由:その1
実際のところジェネリック医薬品は最近急に出てきたわけではなく、昔から医薬品の特許が切れるたびに作られてきました。しかし日本人はブランド志向が強いというか、聞いた事の無い商品、特に身体に直接関係がある医薬品では多少値が張っても耳慣れた先行医薬品を購入する傾向が強く、ジェネリック医薬品の比率は10%前後といわれていました。海外では50%近くをジェネリック医薬品がしめるというからその差は歴然ですね。
ジェネリック医薬品の注目される理由:その2
しかし、ジェネリック医薬品を使用すれば薬品代が大幅に軽減されることは間違いありません。ジェネリック医薬品が普及すれば年々苦しくなる健康保険料負担に悩む「国」がジェネリック医薬品に注目するようになりました。また、いくら先行したとしても先発メーカーにとっては「いいとこ取り」のジェネリック医薬品は困った存在であることは間違いなく、こうしたメーカー間の問題なども取りざたされる機会が増えたこともジェネリック医薬品が注目を浴びる結果となったようです。
終わりに:ジェネリック医薬品について
消費者にとってはやはり価格が安いということはありがたい話で、ジェネリック医薬品はこれからも販売数を伸ばしていくことになるでしょう。消費者にとってはこれからますます選択肢が増え、選ぶことが大変になるとも言えますがその分自由度が増したということでもあります。これから医薬品を購入するときにはジェネリック医薬品も選択枝の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。