特集 「羊水検査」

出産の高齢化が進む中、「羊水検査」という言葉をよく耳にします。高齢出産に挑む人たちにはとても気になる検査だと思います。また、そんな中で「羊水検査」という検査本来の意義も問われ続けています。今回は、そんな「羊水検査」について、詳しく調べてみました。

羊水検査とは?

一般的に妊娠15〜18週頃に病院で行われる「羊水検査」。羊水穿刺(おなかの上から針を刺して羊水を採取)をし、羊水の細胞を約10日間培養してから染色体を分析、染色体異常(ダウン症など)の有無を調べます。おなかに針を刺すため合併症(感染、出血、破水など)を起こす場合があり、0.5%未満と少ないながらも流ざんする可能性もあります。検査結果は2週間ほどで下され、費用は健康保険対象外のため高額(10万円前後)です。

羊水検査は必要?

妊婦さん全員が必ずしも受けなければいけない……という検査ではありません。ここでは「羊水検査を受けたい」としている人が最も多い事例を2つあげてみましょう。

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高齢出産

染色体異常は高齢に比例して確率がアップします。例えば、染色体異常の代表的で最も多く見られるダウン症。そのダウン症は、出産年齢が高齢になることで発症率が上がると言われています。25歳の妊婦では1/1000なのが、35歳になると1/300にまで一気に確率が上がります。そのため、高齢出産では「出生前検査」として羊水検査を受ける人が多いといわれています。

母体血清マーカーテスト

母体血清マーカーテストとは、妊娠中の胎児から母体血液中に混入する物質(3〜4つ)の量を採血によって測る「出生前検査」の1つです。この検査で数値に異常が確認され、さらに羊水検査を受ける……という人も多いようです。
これらの他にも、過去に先天性異常の出産経験がある人や、身内にダウン症の方がいる人なども羊水検査を自主的に受けているようです。しかし、羊水検査は強制ではなく、あくまで「本人や家族の意思」に委ねられる検査です。「どんなことがあっても産む!」という意思があれば、まったく必要のない検査といっても過言ではないでしょう。

羊水検査のリスク

羊水検査では、流ざんや子宮内感染といったさまざまなリスクを伴います。海外では羊水検査の結果、子宮内に細菌が入ったことで敗血症を起こし子宮や卵巣を摘出したといった事例があげられています。このように重篤な合併症を起こす確率は1.0%未満といわれていますが、このようなケースがあることも事実です。また、流ざんの可能性も否めません。羊水検査によって引き起こされる流ざんは0.3%、ようするに300回の検査のうち1回は流ざんするという確率です。この数字、みなさんはどう捉えますか?

羊水検査=心の検査?

以前から、羊水検査のような「出生前検査」というのは賛否両論がありました。個人的にも疑問に思うのは「もし、異常が見つかったらどうするのだろう?」という点です。羊水検査の結果「先天性異常の可能性が高い」という診断を突きつけられたとき、検査を受けた人はどんな選択をとるのでしょう。障害者を抱えていく生活能力がない……などとさまざまな理由から検査を受ける人もいるかもしれません。でも、もし羊水検査を受けようか悩んでいる人がいたら、もう一度考えてみてください。その検査は、安心を得たいがために行う自分自身の「心の検査」になってはいませんか? その検査にかかる費用は、赤ちゃんのための「検査料」ではなく、自分のための「安心料」となってはいませんか

羊水検査について思うこと

私個人の考えは「たとえ障害を抱えて生まれてきても自分の子供に違いはない」……ようするに「羊水検査」は受けない派です。どんなに生活が苦しくとも自信がなくとも、新しい生命に幕引きをしてはいけない……というのが私の考えです。また、羊水検査は「先天性異常(ダウン症など)」という病を抱えている方々の存在を拒否する検査のようにも思えてなりません。なぜダウン症か否かという検査が必要なのか……私にはわかりません。

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